Leather Taku’s Blog

革工房Takuの作品を紹介しております

ビンテージハーレー サドルシート張替え

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ビンテージバイクのシート張替えのご紹介です

 

車両は1940年代のHarley-Davidson(サイドバルブエンジン)

以前リペアはされていたものの

使用には耐えられ無いコンディションのため

遠方より問い合わせをいただきました

 

スポンジ製作

スポンジも劣化し 解体作業の際に原型を崩してしまうため再利用は不可

座った時のフィッティングや好みをお聞きし 今回はウレタンスポンジをチョイス

 

シート裏面

裏面には縫込みに必要となるパーツをリベットで固定

加工しやすいヌメ革を使いオイル染料で着色

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張り込み作業

2mm厚に整えたヌメ革を水に浸け

じっくりと時間をかけ十分に浸水

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座面になじませ 下穴をあけながら手縫い

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革の特性である伸び縮みをいかし

テンションを調整しながら縫い進めていく

 

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染色作業

革が乾燥する際に伸縮する様子を見ながら

オイル染料で着色

今回のオーダーはブラックであるが

後の経年変化の際に焦げ茶色が透けてくるよう

ダークブラウンとブラックで染色

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整形と仕上げ作業

形が整ったところでミミ部分をカットし切断面を整える

縫い代の具合で全体の雰囲気は随分と異なる

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ビンテージバイクの雰囲気に合わせ違和感が無いよう

必要以上にキレイになりすぎないよう

時代感が出る様なハンドメイドの雰囲気を大事にしました

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使い込んでいくとツヤがでたり キズができたり

色が抜けてきたり オイルが染み込んできたり

お尻の形に沿って レザーが変形してきたりと

変化とメンテナンスが面白いのが

本革サドルシートの醍醐味です

 

価格は6万円〜

納期は2ヶ月程

その他にもスタッズを使ったカスタマイズや

レザースカート フリンジ加工等も追加可能です

どうぞお気軽にご相談くださいませ

 

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