庭師さんの鋏ケース
オーダーメイドで製作した庭師さんが使うハサミケースの紹介です
長年愛用されたハンドメイドのハサミ入れを送っていただき
木で型をとって製作しました
これらの鋏は二枚の刃物をつなぐリベット部分が一番厚みがあり
それ以外はわりと薄手な作り
ホールド感が弱すぎると作業中に落下する可能性もあり
ホールド感が強すぎても出し入れにストレスを与える
狙うところは「丁度いい加減」
水で湿らせた革を木型にかぶせ
ヘラでしごきながら
革に型を記憶させる
濡らした革は 乾燥する段階で繊維が縮む
そして硬化する
一枚革を折り返した本体に
ポケットパーツを縫い合わせる
3,5mm厚の牛革を3枚重ねて縫う作業は
なかなか指先のパワーを使います
自分のハサミをケースに入れてみましたが
実際のハサミとはサイズが異なるので
イメージです
必要性から生まれる曲線美
”型出し”と呼ばれるこの技術は
革の特性を生かした面白いもので
ヨーロッパ方面ではこのテクニックで
カーニバルのお面を作ったりします
面白いお仕事をさせて頂きました
ご注文ありがとうございます
*革工房Taku*
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